「アプリを開発するには何から始めればいい?」このようにお考えではありませんか?
初心者の方でもアプリ開発の環境構築の方法や開発の進め方が理解できるよう本があればできそうですよね?しかし、書籍は言葉が難しく、初心者の方が理解するには困難なため、挫折する方も多いです。
また、ネットのプログラミング記事は部分的であることがほとんどです。例えば、開発環境の構築方法についての記事。
これだけでは、「どの開発環境が良いのか」、「どのように開発を進めて行けば良いのか」などの視点が抜けていて、別途記事を探さなければいけません。そこで、本記事ではアプリ開発の始め方(開発環境の選定・開発環境構築方法など)から進め方(アプリ開発の学習方法など)まで総合的にご説明することで、初心者の方でもスムーズにアプリ開発をスタートさせることができます。本記事を読めば、プログラミング未経験でもアプリ開発を今日から始められるようになりますよ。「本当にできるの?」なんて思われた方も居るかもしれません。
しかし、ご安心下さい。
筆者も元々プログラミング未経験からアプリ開発ができるようになりましたし、自分の経験を生かして、初心者の方にもわかりやすくご説明します。
本記事が皆さんのアプリ 開発の第一歩を踏み出すきっかけになれば、幸いです。
初心者でもアプリ開発はできるのか?
アプリ開発はプログラミング未経験者には難易度が高いと思われている人も多いでしょう。
事実、アプリ開発をスタートしようしても開発する環境設定の時点で理解できず、諦める人が多いです。
しかしそれは、やみくもに勉強し始めてしまったことが原因だと考えられます。
- アプリはどのような仕組みで動作しているのか
- アプリ開発にはどのような手段があるのか
- アプリ開発はどのように学習をして行けば良いのか
この三つが理解できればアプリ開発は初心者でも始めることが可能です。
アプリ開発とは
この章では「アプリとは」についての理解を深めて頂きます。
冒頭からアプリを連呼しておりますが、実はアプリも大きく二つに分けることができます。
アプリに関する基礎を理解することで、開発工程をイメージしていきましょう。
アプリの種類
アプリは「Webアプリケーション」と「モバイルアプリケーション」の二種類に大別できます。
前者はGoogleやYahooなどのブラウザから利用できるように設計されたプログラムです。
そして、後者は携帯端末(スマホ・タブレット・ウェラブル)で動作するように設計されたプログラムを指します。
本記事で言う「アプリ開発」とは「モバイルアプリケーション開発」の意味で使用しております。
アプリの仕組み
皆さんのスマートフォンには多数、アプリがダウンロードされていると思います。
普段、当たり前のように使っているかもしれませんが、これらのアプリは全てプログラムが記述されたファイル群で構成されています。
そして、ファイル群をiPhoneやAndroidが解読することでアプリが動作するのです。
スマートフォン(iPhoneやAndroid)はハードとソフトで構成されており、前者は皆さんが携帯屋さんで目にするiPhoneX, iPhone8, Pixcel3(ピクセル)などを指します。
そして後者は、iOS12, Pie(Android9.0)などのオペレーティング・システム(以下、OS)を指します。
アプリエンジニアが記述したプログラムをOSに読み込めるように開発することで初めてアプリが作動します。
また、iPhoneとPixcelではOSが異なるため、それぞれのOSに適したファイル群をアプリエンジニアは作成しなくてはいけないのです。
しかし、アプリを構成するファイル群はゼロから作成しません。
必要最低限のファイルを毎回それぞれ開発者が作成するのは効率的でないため、iPhone/iOSであればXcode、AndroidであればAnndroid Studioという開発環境が自動で作成してくれるのです。
そのため、開発者はアプリのUI(デザイン)・UX(処理)のみで、アプリを開発することができます。
アプリの開発環境を整える
アプリを開発するためには、開発環境を整える必要があります。
開発環境については、iOS・Androidで異なり、iOSアプリはXcode、AndroidアプリではAndroid Studioを使って開発していくことになります。
iOSアプリの開発環境構築の方法
ではまず、iOSアプリに必要なXcodeの構築方法からご説明します。
※XcodeはWindowsでは使うことができないためiOS開発環境の構築はMacパソコンのみの説明になります。
- AppStoreからXcodeをダウンロードをします。
- インストールしたXcodeを開き、”Create a new Xcode project”から新しいプロジェクトを作成します。
- プロジェクトのテンプレートを選択します(ここでは標準のSingle View Appを選ぶ)
- プロジェクトの設定をします。
- デスクトップに保存
Xcodeが起動すると、SigningのStatusの欄に赤色のビックリマークが表示されているはずです。
Xcodeは機能の拡張・アプリのリリースなどを行う際にはApple社に対してディベロッパー登録を行う必要があります。
ディベロッパー登録は有料で、年間99USD(約1万2000円)の費用が必要です。
登録するにはこちらのページに遷移し、登録を手続きに沿って行います。
アプリ開発途中でも追加できますので、今回は省略致します。
以上でiOSアプリ 開発の環境構築は完了になります。
Androidアプリの開発環境構築の方法
では次に、Androidアプリの開発環境の構築について説明していきます。
①JDK(Java開発ツール)のダウンロード
こちらのページにアクセスし、JDKをインストールします。
(32ビット版と64ビット版があり、自身のPCに適切な方を選択してください)
JDKとはandroidの開発言語であるJavaなど含む開発ツールが詰まったパッケージになります。
これがなければAndroid Studioを動かすことができません。
②Android Studioのインストールして起動する
次に、こちらのページにアクセスしAndroid アプリの開発ツールであるAndroid Studioをインストールします。
③”Create Android Project”を選択し、新しいプロジェクトを作成する
④Application nameはアプリファイル名を、Company Domainは適当な言葉を入力。
⑤プロジェクトのターゲットは”Phone and Tablet”を選択する
⑥プロジェクトのテンプレートは”Empty Activity”を選択する
⑦”Activity Name”と”LayoutName”の名前の設定をする→デフォルトで入力されている名前のままで大丈夫です。
⑧”Build: completed successfully”と下側の枠(ファイルの読み込み状況を出力してくれる)に表示されれば完了。
以上で、Androidアプリの開発環境の構築は完了となります。
アプリ開発に使える便利なツール
XcodeとAndroid Studio以外にも、簡単にモバイルアプリケーションの作成ができる方法があります。
これらは個人開発というよりは法人開発で多く利用されている方法です。
アプリ開発を一から行ってプログラミングを学びたいという方には向きませんが、リリースまでのスピード感を重視したい方にはおすすめです。
monaca
monacaはhtml5・JavaScriptを使って、簡単なプログラミング言語でアプリケーションを開発できます。
またWindowsではXcodeが使えないためiOSアプリが開発できませんでしたがmonacaを使うことで開発が可能となります。
yappli
yappliは株式会社ヤプリが2013年にリリースしたサービスで、利用者はプログラミング無しにアプリ開発・運用を行うことができます。
このサービスの特徴は、使えるアプリシーンは限られてしまうものの、プログラミング知識無しでアプリ作成を行い、リリースなどの事務的な処理はヤプリ側が行ってくれるというものです。
月額9800円~であり、無料体験版もありますので一度試してみても良いかもしれません。
アプリ開発のおすすめ学習法
最後に今後の開発を進めていく上で、役に立つプログラミングサイトをご紹介します。
Udemyによる動画学習
Udemyは2009年にアメリカで生まれたプログラミング動画学習サービスです。
キャンペーンが毎月のようにあり、通常12000円する授業動画が1300円ほどで買えるので、お得にプログラミングについて学べます。
特に開発環境の構築や開発エディタの使い方は説明を読んだだけでは分からないことが多いです。
そのような時には動画を購入して学習するとわかりやすいですよ。
質問サイト(Stack Over Flow、テラテイル)による学習
資料や動画を見ても分からない場合には、質問サイトで質問してみましょう。
おすすめはStack Over Flow、テラテイルなどのプログラミングに特化した質問サイトです。
Stack Over Flow
Stack Over Flowは世界中のエンジニアが質問・回答・閲覧するサイトで、ほとんどの疑問はこのサイトで解決できるでしょう。
デメリットがあるとすれば英語で書かれているということです。
しかし、プログラミング言語は英語がベースになっているので、慣れてしまえば問題なく利用できるでしょう。
テラテイル
テラテイルはStack Over Flowとは異なり、DeNAが開発した日本語の質問サイトです。
国内のみのサービスのためレスポンスや回答数も少ないですが、初心者にとっては使いやすいでしょう。
記事・ブログ(Quita)による学習
プログラミングに特化した記事サイトで、特におすすめなのがQuitaです。
Quitaは、プログラミングメディアNo.1の記事数を誇る記事サイトで、記事ごとに一つのトピックについて詳しく書かれているので、初心者の方でも理解しやすいでしょう。
コメントも簡単にできるので、記事で気になったことを質問することもできます。
その他、役に立つブログはたくさんあり数えきれません。
ブログではプログラミングの一般的な情報は勿論のこと、面白い・クリエイティブなコードが掲載されているので、勉強になるでしょう。
ただし、間違ったことが書かれていることも多いので、鵜呑みにはせずに、参考程度にとどめておきましょう。
まとめ
この記事では、総合的にアプリの仕組みから開発環境構築・開発の進め方までをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
今日からアプリエンジニアの第一歩を踏み出せそうですか?
当記事が、皆さんがアプリ開発を始めるきっかけになれば幸いです。