元SEが解説!システム開発見積もりの見方と失敗しない依頼先の選び方

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「システム開発の見積もり相場は?妥当な値段なのかわからない」
「どの会社に依頼すればいい?」
「見積もり書で、値段以外に見るポイントはある?」

社内システムの開発を外部に依頼するにも、相場や内容がわからずどうすればいいのかとお悩みではありませんか?
システム開発には専門の知識が必要なため、システム開発の知識がない依頼者の方には料金が妥当なのかなど、見極めが難しいことも多いですよね。

しっかり納得しないまま依頼してしまい、予定以上に費用がかさんだり、思っていたものと違うシステムが出来上がったりなど、こういったトラブルはシステム開発の依頼者と受注者の間でよくあります。

上記の様なトラブルの可能性を最小限に抑えるためには、見積もりの段階がとても重要です。

当記事では、プロである元SEの視点から、初心者の方でも見積もりで失敗しないためのポイントを解説しています。

皆さんが納得してシステム開発の依頼先を決められるように、当記事がお役に立てば幸いです。

1. システム開発見積もりの基礎知識-依頼する前に知っておくべきコト

システム開発の見積もりにおいて、提示された金額が適切かどうかを判断する場合、専門的な知識も必要なので難しいですよね。

さらに、同じシステムを開発する場合でも、開発会社によって金額が変わってきます。
その分野に特化した開発会社なら、新規に参加する会社よりも高額な金額になることが予想されますし、反対なら安い金額で依頼できる可能性があります。

また大規模な会社は間接的な料金も加わるため、割高な開発費用になりがちです。
そのため、小中規模の開発会社に目を向ける事も大切です。

そして、費用対効果を自身で考えるためにも、システム開発を依頼する前にはその分野の基本的な開発見積もりの知識を持っておくと良いでしょう。

ここでは、システム開発の3つの見積もり算出方法や、見積もりの内訳(9つの費用項目)について解説していきます。

1-1. 3つの見積もり算出方法

開発見積もりの3つの算出方法には、類推見積もり(トップダウン)と係数モデル見積もり(パラメトリック見積もり)とボトムアップ見積もり(工数積上げ)があります。

これらの見積もりの特徴を知る事で、適切な見積もりができているのか知ることが可能です。
ではここから、3つの算出方法の特徴を解説していきます。

1-1-1. 類推見積もり(トップダウン)

類推見積もり(トップダウン)は主に試算見積もりで使用されます。類推見積もりは(トップダウン)は過去の事例や経験から類推する方法です。

全体のリソース量を見積もり、ここの作業に配分します。見積もる人の精度に依存するため、精度は低くなる傾向があります。

主にプロジェクトの初期段階で、材料があまり多くない場合の使用に適しています。

1-1-2. 係数モデル見積もり(パラメトリック見積り)

係数モデル見積もり(パラメトリック見積もり)はもっとも馴染み深く、数学的モデルを利用してプロジェクトのコストを見積もるため、信頼性が高いのが特徴です。

係数モデル見積もりは、モデルそのものの信頼性と入力する数値の信頼性によってばらつきが出ます。

下記に上げたモデルは、ソフトウェア開発の現場でよく利用される信頼性の高いモデルなので、参考程度に覚えておくと良いでしょう。

  • ファンクションポイント法
  • COCOMOモデル、COCOMOⅡデモル
  • Putnamモデル

1-1-3. ボトムアップ見積もり(工数積上げ)

ボトムアップ見積もりは、個々のアクティビティ単位でコストを見積もる集計方法で、精度は各要素の大きさと複雑さに左右されます。
この手法は、アクティビティが適切に細分化されていれば、最も信頼性の高い見積もり技法です。

ボトムアップ技法では、主にクロスチェックというチェック方法が用いられます。

1-2. 見積もりの内訳-9つの費用項目解説

次に、見積もりの内訳にある9つの項目についてご説明します。

要件定義費用

システムの仕様などを検討して文書化するための費用です。
ビジネスの目的を達成するために、どんなシステムを導入したいのか明確にする必要があります。

設計費用

設計費用は、アプリケーションやデータモデル、サーバーなどのインフラ、そして運用など、各種設計にかかる費用です。

進行管理費用

進行管理費用とは、プロジェクトの進行から完了まで、受注側と開発側の間に立ってプロジェクトを管理するための費用です。
開発会社によっては、デザイン・開発費用に含めて見積もりをする場合もあります。

開発費用

開発費用とはプログラマやシステムエンジニアの人件費や技術費のことで、人月を単位として計算されることが多いです。
また、プログラマやシステムエンジニアのレベルによっても単価が異なるので、相場の見積もりが難しい部分でもあります。

テスト費用

テスト費用は、システム開発の最終段階で行うテストにかかる費用のことです。

導入費用

導入費用は、開発したシステムを納品する際に行う初期設定にかかる費用のことです。

購入費用

システム開発には、必要な機材(ソフトウェアやサーバーなど)の購入が必要な場合があります。
これらの購入に必要な費用が購入費用です。

交通費

開発途中の打ち合わせなどで発生する交通費です。

2. システム開発費用の相場-なぜ会社ごとに違うの?

開発費用は会社によって技術者のレベルや設備も違うため、工数や作業量に差があり、一概に言うことはできません。

会社の方針にもよりますが、レベルの高い技術者は大きなプロジェクトに回し、新入社員などが比較的難易度の低いプロジェクトに参加する場合もあります。
このような場合は、開発費用も安くなります。

しかし、そこで開発費用が安いからといって安易に選んではいけません。

その場合は、システムを開発する範囲が妥当かどうかということも問題になります。
具体的な範囲がなければ開発者は工数を算出することも難しくなり、そのまま開発を進めてしまえば受注側の満足度にも影響が出てくるのです。

そして、適切な工数を算出するためにも、見積もりをする前の準備や前提条件を決めておく必要があります。
それについて、次の項目で詳しく解説します。

3. 見積もりを依頼する前の準備事項

適切に見積もりをしてもらうためには、主に3つの準備が必要になります。

それは、前提条件を決めておくこと、細かい仕様を話し合って決めること、修正や工数管理を明確にしておくこと、です。

ここからはこの3つの準備事項について、順を追って説明していきます。

3-1. 前提条件を決めておく

前提条件とは、開発をするエンジニアの頭の中に想定されている要件のことです。
発注側と受注側でプロジェクトに対する理解度を同じにするために、文章化する必要があります。

3-2. 細かい仕様を話し合って決める

後から「この部分は、当然こうなるでしょう」「〇〇して当然だと思った」などという誤解を生じないためにも、見積もりを出す前に、細かい仕様を話し合って決めておくことが大切です。
ソフトウェアやハードウェアはどんなものを使用するのか、プログラム言語は何を使用するのかなどの前提条件を元に、細かいシステムの仕様を決めていきます。

3-3. 修正や管理工数を明確にする

システム開発の費用では、エンジニアの工数が大きな要素を占めます。
前述した前提条件や細かい仕様を話し合って決めるのは、工数見積もりを正確に計算するためにも重要なのです。

そして、システムの納品後に修正が必要になった場合、工数が増えるので当然費用も追加でかかります。
そのため、工数を増やすことはできる限り避けたいところです。

後からの修正を極力減らすためにも、開発のプロセスごとに見積もりの修正箇所を何段階かに決めておくことも必要になります。

4.依頼先選びで失敗しないために!業者を見極める3つのポイント

システム開発は決まった基準がなく、相場もわかりづらいので、依頼する担当者は依頼先選びに苦労しています。
ここからは、依頼先を選ぶときに失敗しないための3つの見極めポイントを解説していきます。

4-1. 対応が丁寧

システム開発は順調に進んだとしても、運用段階になってサポートが受けられないケースがよくあります。
また、システム開発の現場では、本番稼働してからも不具合による仕様変更などが行われるため、そういったトラブルが起きた際の丁寧な対応が求められるのです。

そして、丁寧親切なサポートを受けられないために、業務に支障をきたしてしまい、開発会社を変更する事態になれば、余計な費用がかかってしまいます。
そのようなことにならないためにも、対応が丁寧な開発会社を選ぶことは大切です。

4-2. 提案力がある

開発の進行途中で問題が起きたり、運用中に不具合が発生したりなど、何かトラブルがあった時や、
システムにより良い提案をしてもらえるなど、依頼した開発会社に提案力があれば、受注側も納得して開発会社と協力することができます。

そのような開発会社であれば受注側からの信頼することができます。

受注側は業務のプロではあってもシステムに関してはそうではありません。
会社の未来や可能性を想像できるような提案があれば、受注側も見積もり料金だけにとらわれず、前向きな気持ちで考えられるようになります。

4-3. 見積もり書の内容が明確(細かい内容まで説明できる)

見積もりを出してもらった際に、総額表示だけではなく、それぞれの内訳や詳細な項目が明確であるかどうかを確認しましょう。
そして、わからない場合には、実際に依頼する前に確認し、その回答が曖昧ではないかもチェックしておくと良いです。

細かい部分をないがしろにしてしまうと、後々トラブルの原因にもなるので、依頼前の確認は重要です。

見積もり内容が明確で、それぞれの説明もしっかりとできる業者は、会社の大小問わず信頼できると判断できます。

5. 見積もりをもらったらチェックすべきポイント

見積書には決まったフォーマットがないので、開発会社によって様々です。
そのため、最低限の情報が記載されているかチェックする必要があります・

確認すべき項目は、
・見積もり単価の算出(かかる工数に対してのエンジニアの一日の単価など)
・構築環境
・データ移管
・備考欄(重要な前提条件が記載されていることが多いので必ずチェックする。例:デザインは4案提案、修正は2回まで、等。)
などになります。

これらの情報がきちんと記載されていなければ、見積書の見直しや業者への確認を行った方がいいでしょう。

システム開発の見積もりに関するまとめ

満足のいくシステム開発を依頼する業者を見つけるポイントは、信頼できる技術力や提案力のある開発会社を探すことです。

そして、詳細な見積もりの根拠を示す事のできる開発会社を選べば、受注側も納得して依頼することができます。

満足のいく依頼先を選べば、開発はもちろん、システムの修正時や保守の際にも安心して開発側に任せられるようになるのです。

最後に、みなさんが納得のいく開発会社を見つけて、よりよいシステム導入ができる事を願います。

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