エクセルは、マイクロソフトが提供している有料の表計算ソフトです。
この記事では、エクセルを購入せずに無料で確認・編集する方法について、画像付きでわかりやすく解説しています。
購入した場合と比較すると、3万円以上もお得になる方法とは?
1.Microsoftのエクセルは無料でインストールできる?できない?その理由を解説
そもそもエクセルとはどういったものか、そして購入にはいくらかかるかをみてみましょう。
1-1.そもそもエクセルってなに?
エクセルはMicrosoft社が提供する表計算ソフトで、ワードやパワーポイントなどがまとめられた「Microsoft Office」に属するソフトの一つです。
エクセルには有料版と無料版がありますが、普段仕事などで使われているものは、ほとんどが有料版でしょう。
これに対して無料版である「Microsoft Office Online」は、一部機能が使えない仕様になっています。
そして、有料版を利用するためにはMicrosoftからの購入が必要です。
もしかしたら「Microsoft Officeを買ってはいないけど、自分のパソコンには最初から会社で使っているようなエクセルやワードが付いてきた」という方もいるかもしれません。
それはパソコン購入時の金額に「Microsoft Office」の分が含まれていただけで、決してMicrosoft Officeが無料でついてきたわけではないのです。
つまり普段会社等で使っているものと同じエクセルを使いたいのであれば、「Microsoft Office」の購入が必要ということです。
1-2.エクセルを購入するといくら掛かる?
では、エクセルは購入するといくら掛かるのでしょうか?
エクセルを含んだ家庭用のOfficeは現在3種類あり、それは「Microsoft 365(旧Office 365 Solo」と「Office Home & Business 2019」、そして「Office Personal 2019」です。
Microsoft 365
まず「Microsoft 365」は、12,744円/年でエクセルやワード、パワーポイントやアクセス、Outlookなどのソフトが使えます。
いわゆるサブスクリプションタイプで、毎年費用が掛かるのものです。
一般的に永久ライセンス版と比べて費用は掛かりますが、他の2つと違って新しい機能やテンプレートが随時追加されるという特長があります。
ちなみに「Microsoft 365」には1か月間全機能が無料で使える試用期間があります。
「今すぐExcelが必要!」「とりあえずExcelを試したい」という方は、Microsoft 365の無料体験版を利用してみましょう。
(継続契約せず無料期間しか利用しない場合は、一切費用がかかりません)
Office Home & Business 2019
次に「Office Home & Business 2019」は、37,584円で永久的に使用できるタイプのものです。
含まれるソフトは、エクセルやワード、パワーポイント、Outlookとなり、アクセスは含まれません。
そしてMicrosoft 365と異なり機能が後で追加されないので、もし新しいバージョンが欲しい場合にはまた新しく購入する必要があります。
Office Personal 2019
最後に「Office Personal 2019」ですが、こちらも32,184円で永年使用できます。
Office Home & Business 2019との違いは使えるソフトの種類で、Office Personal 2019はエクセルやエクセル、Outlookが使えますが、パワーポイントは使えません。
つまりHome & BusinessとPersonalのどちらにするかは、主に「パワーポイントが必要かどうか」で決まります。
このように、エクセルを含めたMicrosoft Officeの購入には高い費用が掛かるのです。
2.エクセルデータを確認・編集できる!特選無料アプリ3つを紹介!!
では次に、エクセルデータを無料で開く・編集できるアプリを3つご紹介します。
2-1. Microsoft Office Online(マイクロソフトオフィスオンライン)
一つ目は「Microsoft Office Online」です。
Microsoft Office OnlineはMicrosoft社が提供する無料アプリで、Microsoftアカウントを持っていれば(持っていなければアカウントを作れば)利用することができます。
無料で利用できる反面、有料版に比べて使える機能が制限されているため、例えばマクロの編集や実行はできません。
しかし、それでも互換性の心配なくエクセルデータを開く・編集できることは、実際に使ってみるととても助かるサービスになっています。
ではMicrosoft Office Onlineでエクセルを立ち上げてみましょう。
(1)「Microsoft」のサイトにアクセスし、サインインをクリックする
(2)マイクロソフトアカウントに登録してあるメール、電話、またはSkypeを入力後、パスワードを入力する(アカウントがない場合には「作成」を押してアカウントを作成する)
(3)サイト中ほどにある「Excel」をクリックする
(4)完了
これで無料でエクセルの資料を作ることができます。
なお、あらかじめ作ってあるデータを活用するには、One Driveへの保存が必要です。
2-2. Googleスプレットシート
Googleスプレットシートは、Google社が無料で提供しているサービスの一つです。
先ほどのOffice Onlineと同様、ソフトをダウンロード不要で、インターネットが使える環境があり、Googleのアカウントを持っていれば誰でも利用できるようになっています。
また、エクセルと互換性があるので、エクセルのデータの閲覧・編集もできます。
なお、Googleスプレットシートの特徴は次の通りです。
- データは自動的強制的に、Googleドライブの「マイドライブ」に保存される
- 機能はエクセルに比べて限定的
- 作成後、編集後にエクセルの形式で保存できる
ではGoogleスプレットシートを立ち上げてみましょう。
(1)Googleスプレドシートのページにアクセスし、「Googleスプレットシートを使う」をクリックする
(2)グーグルアカウントに登録しているメールアドレスまたは電話番号を入力、その後パスワードを入力する(グーグルアカウントを持っていない場合には、「アカウントを作成」をクリック)
(3)「空白」を選択する
(4)完了
これでGoogleスプレットシートを使うことができます。
作成した後でエクセル形式にしたい場合には、「ファイル」→「形式を選択してダウンロード」→「Microsoft Excel」を選択すれば可能です。
2-3.Calc
そして最後に紹介するのがApache OpenOfficeの「Calc」です。
OpenOfficeのCalcは無料のOfficeソフトですが、先に紹介した2つと違ってパソコンにソフトをインストールする形で利用します。
Calcはエクセルとは別のソフトですが互換性が高く、エクセルで作ったデータを編集することができ、反対にCalcで作ったデータもエクセルで編集することができます。
では、Calcを立ち上げてみましょう。
(1)「OpenOffice」のサイトにアクセスし、「ダウンロード」をクリックする
(2)「Download full installation」をクリックし、ダウンロードされたファイルを実行する
(3)「次へ」をクリックする
(4)「インストール」をクリックする
(5)「次へ」をクリックする
(6)任意のユーザー名と所属を入力する
(7)「通常」のまま「次へ」をクリックする
(8)「インストール」をクリックする
(9)「完了」をクリックする
(10)デスクトップ上にできたアイコンをクリックする
(11)「次へ」をクリックする
(12)任意で登録する
(13)「表計算ドキュメント」をクリックする
(14)完了
これでCalcを使うことができます。
他のサービスに比べて工程は多くなりましたが、一度インストールしてしまえば、次回以降はデスクトップ上のアイコンをクリックするだけで使えるようになりますよ。
3.まとめ
以上エクセルが無料でインストールできない理由の解説と、無料でエクセルを見れる・編集できるアプリを3つ紹介しました。
エクセルは、決して安くない有料ソフトではありますが、機能が充実しているため買って損はない製品です。
しかし、「有料版ほどの機能が必要ではない」という場合は、無料サービスでも充分満足できる機能が揃っています。
まずは無料サービスで代用してみて、必要があれば購入する、という流れにすると良いでしょう。
尚、Microsoft Officeのサブスクリプション版「Microsoft 365」は、最初の1ヶ月間無料で利用できます。
そして、無料期間中に解約することで、料金が発生する心配もありません。
どうしてもExcelの機能が必要な方は、是非利用してみてくださいね。
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