1.エクセルで掛け算をする基本的な方法
エクセルは、パソコンで仕事をするときに欠かせないソフトです。
仕事をするためにはエクセルを使う必要があり、勉強中の人もいるでしょう。
しかし、エクセルでどのように掛け算をしたらいいのかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
ここではエクセルで掛け算をするための基本的な方法について紹介します。
エクセルで掛け算をする方法は一つではなく、いくつかの方法があります。
それぞれの方法に利点があり、上手く使いこなすことで仕事の効率も向上します。
掛け算の方法を身につけてエクセルを便利に活用しましょう。
1-1.記号「*」(アスタリスク)を使う
まず基本的な掛け算の方法として「*」を使う方法があります。
紙面上の掛け算では「×」という記号を使いますが、エクセルではアスタリスク(*)を使います。
エクセルで計算をするときには「=」を使用するというルールがあり、「=」の後に計算式を入力します。
例えば、2×3の計算をさせたいときには、セルに「=2*3」と入力することで、セル上には「6」という計算結果が表示されます。
また、セルに表示されている数値を計算したいとき(A1とB1の値を掛け算する)には「=A1*B1」と入力することで掛け算をすることができます。
セルに「=」を入力してからA1をクリックして「*」を入力、さらにB1をクリックしてEnterを押しても同様の計算が可能です。
1-2.PRODUCT関数を使う
複数のセルの積を出したい時もあるでしょう。
そんな時はPRODUCT関数を使うと便利です。
仮にA1~A5の積を出したい時は、「=A1*A2*A3*A4*A5」と入力すれば求めることは可能です。
しかし、これでは入力が面倒と感じる人もいるでしょう。
PRODUCT関数を使えば、「=PRODUCT(A1:A5)」と入力するだけで同じ計算ができます。
「:」(コロン)はセルを連続して指定したい時に用います。
計算するセルの数が多い時にはとても便利な関数です。
1-3.列と列の掛け算をまとめてするには
A列には商品の種類、B列には各商品の単価、C列には顧客からの注文数を入力して合計金額を求める表を作るとします。
この時にはB列の単価とC列の個数を掛けて合計を求める必要があります。
そんな時の計算式ではSUM関数を使いましょう。
SUM関数は列の合計を求める時によく使われますが、配列数式で指定することで列と列との掛け算をすることができます。
指定の仕方としては「=SUM(列範囲*列範囲)」です。
B1~B10の単価とC1~C10の注文数を指定したいときには、「=SUM($B1:$B10*C1:C10)」と入力します。
入力した後は、「Ctrl」と「Shift」を押しながら「Enter」を押して確定させてください。
「Enter」だけを押してしまうと「♯VALUE」というエラーが表示されます。
1-4.掛け算するセルを固定するには
エクセルでは他のセルに計算式をコピーすると参照するセルも自動的に変更されます。
とても便利な機能ですが、場合によってはA1~A5それぞれの値とB1の値を掛け算したいような時もあるでしょう。
そんな時には参照するセルを固定する絶対参照を活用しましょう。
絶対参照の仕方は「$」を使います。
B1のセルを絶対参照としたいときには「$B$1」と入力してください。
例えばA1~A5の値にB1の値を掛けてC1~C5に計算結果を表示したい場合は、まずC1に「=A1*$B$1」と入力しましょう。
C1のセルをクリックし、黒枠の右下をC5までドラッグすると、C2にはA2とB1を掛けた値、C3にはA3とB1を掛けた値が表示されます。
なお、セルの黒枠をドラッグする方法は「オートフィル」と呼ばれ、数式をコピーする際などに使えます。
便利な機能なので、ぜひ活用してください。
2.掛け算の値を合計する方法
各列の積を求めてから合計を出したい時もあるでしょう。
そんな時に便利なのがSUMPRODUCT関数です。
この関数は、「=SUMPRODUCT(配列1,配列2,配列3,…)」と入力することで合計を出すことができ、配列の数は最大255まで指定することができます。
A列の1~10まで、B列の1~10まで、C列の1~10までの積を求めて、それぞれを足して合計を出したいとします。
この場合は「=SUMPRODUCT(A1:A10,B1:B10,C1:C10)」と入力することで、各列の積を求めて、さらに和を求めることができます。
2-1.SUMPRODUCT関数でエラーが出る原因
SUMPRODUCT関数を使う時には、指定する配列の行数は同じにする必要があります。
B列は10行、C列は13行などの指定をすると「#VALUE!」のエラーが表示されてしまいます。
また、範囲内にテキストが含まれている場合もエラー表示が出るので注意しましょう。
指定された範囲内に1つ以上テキストデータが含まれていたり、書式設定でテキストに指定されていたりすると同じようにエラー表示されることになります。
3.掛け算の結果を四捨五入・切り上げ・切り捨てする方法
計算結果を切り上げて表示したい時もあれば、切り捨て、四捨五入して表示したい時もあるでしょう。
この時にも便利な関数が用意されています。
・切り上げるときには「ROUNDUP」
・切り捨てるときには「ROUNDDOWN」
・四捨五入をするときには「ROUND」
を使います。
指定の仕方として、A1とB1の数値を掛け算してC1に計算結果を表示され、小数点第1位で切り上げるときにはC1に「=ROUNDUP(A1*B1,1)」と入力します。
ROUNDDOWN、ROUNDともに指定の仕方は同じです。
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