「AirTagってどういう風に使うの?」
「AirTagは何ができるの?」
とお悩みではありませんか?
AirTagはApple公式の「紛失タグ」で、物を落としたり無くしたりすることが多い人におすすめのアイテムです。
AirTagをカバンや財布に入れておけば、iPhoneから簡単に正確な位置を確認できます。
私は以前、外で財布を落とした時があり、心当たりのある場所を遡って探してみましたが、見つからなかったことがありました。
財布の中にはお金やカード、免許証も入っていたので、ショックなのはもちろんですが、停止と再発行の手続きがとても面倒だったのを覚えています。
また、財布以外では、携帯を置き忘れたこともあります。
iPhoneを使っているので、その時は「iPhoneを探す」機能からすぐに見つけられて、事なきを得ましたが、
このことから「他の物にもそういう機能が欲しいなー」と思っていたのです。
そして、4月にAppleからAirTagの発売が発表され、値段も思ったより高くなかったのですぐに購入しました。
先日届いて今は財布に入れていますが、もし落としても位置が分かると思うと、少し安心できています。
また、出かける際に財布(AirTag)をどこに置いたか調べられる機能もあって、それも便利です。
予想以上に多機能で、今後もしもの時の活躍にも期待しています!
(実際に使う機会がないのが一番ですが・・・)
当記事では、AirTagが活躍する3つの使い方とそれぞれの設定方法について解説しています。
そして、悪用されにくい理由も解説しているので、追跡などが心配な方は併せてご覧ください。
この記事を読めば、AirTagがあなたに必要なものかどうか、そして安全に使えるかがわかり、購入するかどうか決められます。
落とし物や失くし物が多くて心配な方は、是非参考にしてみてくださいね!
1.そもそもAirTag(エアタグ)とは?物が探せる仕組みを解説!
AirTagとは、iPhoneで有名なApple社が開発した「紛失タグ」で、物を探す際に活躍します。
AirTag本体が発するBluetooth信号と超広帯域無線技術を使い、iPhoneなどのApple端末でAirTagの位置が分かる仕組みになっています。
たとえば、カバンや財布などにAirTagを付けておけば、iPhoneで位置を特定できるようになるので、置き場所を忘れたとしてもすぐに見つけられます。
また、Bluetooth信号が届かないような遠い距離に落とした場合でも、AppleのFind My Networkで位置情報を調べることが可能です。
※Find My Networkについては、後ほど詳しく解説します。
このように、AirTagを利用すれば物を探すのが楽になります。
本体のサイズも500円硬貨とほとんど変わらないので、嵩張る心配もありません。
1-1. AirTagに搭載される超広帯域チップ(UWBチップ)とは?
AirTagには、超広帯域無線(UWB)を活用できるU1チップが内蔵されています。
UWBとは、Ultra Wide Bandの略です。
UWBはレーダーや探知気などで利用される技術で、対象の位置情報を知ることができます。
元々は米軍の軍事技術として開発されたものですが、今では民間で利用される認可が下り、AirTagをはじめとしたApple端末にも搭載されているのです。
そして、iPhone11以降の端末ではこのU1チップを搭載しており、AirTagの位置と距離を正確に捉えることができます。(※「正確な場所を見つける」機能参照)
1-2.対応機種
AirTagの対応機種は、iOS 14.5以降搭載のiPhone、iPod touch、iPadです。
※アップデートの方法については、以下で詳しく解説しています。
アップデートはiPhoneにとって何故必要?-その必要性と注意点、徹底的に解説します!このページでは、iPhoneのアップデート方法について詳しく解説しています。そもそもアップデートはした方がいいのか、事前に準備しておくこと等わかりやすくご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
briarpatch.co.jp2023.10.04
また、以下の端末では「正確な場所を見つける」機能も利用できます。
- iPhone 12シリーズ(iPhone12/iPhone12 mini/iPhone12 Pro/iPhone12 Pro Max)
- iPhone 11シリーズ(iPhone11/iPhone11 Pro/iPhone11 Pro Max)
- Apple Watch シリーズ6
2. AirTagが活躍する3つの使い方【探す/拾う】
AirTagは次の3つの使い方で効果を発揮します。
- 近くのAirTagを探す(どこに置いたかわからない時)
- 遠くのAirTagを探す時(どこかで物を落とした・失くした時)
- 誰かがAirTagを拾った時(落とし物が拾われた)
ここからは、それぞれの使い方について詳しく解説します。
2-1. 【使い方1】近くのAirTagを探す(どこに置いたかわからない時)
近くにあるAirTagを探すときは、「正確な場所を見つける」機能を使います。
この機能を使うことでAirTagの位置や距離を端末上に表示することが可能です。
また、AirTagから音を鳴らして、場所を知らせることもできます。
家の中で物をどこに置いたか忘れたときは、この機能を利用しましょう。
なお、探せるのはAirTagから約10m圏内の範囲です。
2-1-1.「正確な場所を見つける」機能の使い方
U1チップを搭載するiPhone11以降の端末では、「正確な場所を見つける」機能を使えます。
「正確な場所を見つける」機能の使い方は、以下の通りです。
- 「探す」アプリを開き、「持ち物を探す」を選択する。
- 探すAirTagを選び、「探す」をタップ。
- 端末を持ったまま辺りを動き回り、端末とAirTagが接続されるのを待つ。
- 接続されたら、画面の表示に従ってAirTagを見つける。
- 画面左下の「×」マークを押して機能を終了させる。
2-2. 【使い方2】遠くのAirTagを探す時(どこかで物を落とした・失くした時)
どこかに物を落としたときなど、AirTagが近くにないことが分かっている場合は、端末の地図を利用してAirTagを探します。
AirTagの位置情報を地図上に表示させる役割を担うのが、iOSの「探す」ネットワーク(Find My Network)です。
他のAppleユーザーがAirTagの近くを通ると、AirTagが発する電波を受信し、その後、AirTagの位置情報がiCloudに送信される仕組みになっています。
これにより、遠くにいてもAirTagの位置を把握することが可能です。
ただし、地図で確認できるのはリアルタイムの情報ではありません。
2-2-1. 暗号化されているから大丈夫!「探すネットワーク」の仕組み
「探すネットワーク」(Find My Network)とは、Appleの製品同士が持つネットワークのことです。
他のAppleユーザーがAirTagの近くにいると、その端末を経由して、位置情報が分かるようになっています。
日本ではiPhoneユーザーが多いので、主に都心部ではAirTagが活躍してくれるでしょう。
引用元:世界 40 カ国、主要 OS・機種シェア状況 【2020 年 11 月】 ~多言語 Web プロモーションにシェア状況データを活用する~
このネットワークでは電波が暗号化されるため、電波を受信したApple製品や電話番号などの情報は、一切分からないようになっています。
これらの個人情報は、Appleですら確認できません。
そのため、安心してAirTagの機能を利用できます。
2-2-2. 地図で確認する機能の使い方
AirTagの位置を地図で確認する方法は、以下の通りです。
- 「探す」アプリを開き、「持ち物を探す」を選択する。
- 持ち物リストの中から、探すAirTagを選ぶ。
- 位置情報が地図で表示されるので、それを参考にしながらAirTagを探す。
iPhone11以降をご利用の場合、近くまでたどり着いたら「正確な場所を見つける」機能に切り替えると、より見つけやすくなります。
2-3. 【使い方3】誰かがAirTagを拾った時(落とし物が拾われた)
もしもAirTagを紛失した場合は、まず「紛失モード」をオンにしましょう。
紛失モードをオンにしておけば、誰かがAirTagを拾った際に、連絡先情報やこちら側からのメッセージを表示させることが可能です。
また、NFC(おサイフケータイ機能)端末にも対応しているので、iPhoneだけでなくAndroid端末でも読み取ることができます。
2-3-1. 紛失モードの設定方法
以下の手順でAirTagの紛失モードをオンにできます。
- 「探す」アプリを開き、「持ち物を探す」を選択する。
- 紛失したAirTagを選択し、「紛失モード」の下にある「有効にする」を押す。
- 機能説明画面で「続ける」を押し、次の画面で連絡先とする電話番号を入力して、通知の設定を行う。
※連絡先をメールアドレスのみにする事も可能です。 - 画面右上の「有効にする」をタップする。
2-3-2. 誰かのAirTagを拾った時の対応方法
自分が誰かのAirTagを拾った場合は、スマホで情報を読み取って持ち主に連絡を取りましょう。
具体的な手順は以下の通りです。
- スマホをAirTagに軽く当てる。
- 端末の画面に表示された通知をタップする。
- 画面を見て電話番号などの情報を確認する。
- 電話をする、交番に届けるなどして、AirTagを持ち主に返却する。
3. AirTagの便利な使い方・活用方法
AirTagは物を探す際に便利なアイテムで、以下のような活用方法があります。
- サイフに入れたりバッグに付けたりして、紛失のリスクを減らす。
- 旅行バッグに付け、荷物が不着の時などに場所を特定する。
- 車やバイク、自転車に付け、盗難を防止する。(盗難されたものをすぐに見つける)
- 折りたたみ傘など、外に持ち歩くことが多いものに付ける。
なお、AirTagは持ち主の近くにないと、音が鳴ったり、スマホに通知が行くなど、人の追跡には向いていないので、
浮気防止や子供の見守り、ストーキング目的には利用できません。
人の追跡に向かない理由について、詳しくは以下で解説しています。
⇒4. 人の追跡には向いていない!AirTagが悪用されにくい理由
3-1.AirTagの持ち運びに便利なケース・保護シート
Airtagを自転車やキャリーケースなどに取り付けたい場合には、カラビナやキーリングが付いたケースがあると便利です。
また、バッグや財布に入れる場合はケースなしでも問題ありませんが、傷が心配なら保護シートを付けると良いでしょう。
以下にAirtagの持ち運びに便利なケースと保護シートをご紹介します。
4. 人の追跡には向いていない!AirTagが悪用されにくい理由
「位置情報が分かるなら、人の追跡もできるのでは・・・?」と心配な方もいらっしゃるでしょう。
しかし、AirTagには、ストーカーなどに悪用されないよう対策が施されています。
その対策の内容について、以下で解説していきます。
ただ、以下の環境に当てはまらない特定の条件下では、可能性は低いですがAirTagが悪用される可能性もあることを覚えておきましょう。
4-1. 他人のAirTagを持っていると警告が出る(※iPhoneユーザー)
AirTagには、ストーカー目的で利用されないよう警告を発する機能が搭載されているため、ご安心ください。
他人のAirTagを持って一緒に移動していると、自身のiPhoneに警告の通知が出てきます。
この通知を見れば、近くに他人のAirTagが潜んでいることが分かるという仕組みです。
警告が送信される頻度については、Apple社からは明らかにされていませんが、自宅などの頻繁に訪れる場所にアプローチしたときには、必ず警告が送られるようになっています。
ただ、警告はAirTagを持って移動した場合に表示されるようになっているため、AirTagがバッグなどに入って置きっぱなしになっている場合などは、通知を受け取れない可能性があります。
4-2. 近くにiPhoneなどのiOS機器が必要
遠くにあるAirTagの位置情報を取得するには、本体の近くにiOS機器がなければなりません。
具体的な距離は、本体から約10m圏内です。
そのため、自分を含め周囲にiOS端末を利用している人が一切いなければ、AirTagを潜ませたとしても、位置情報を知られることはありません。
よって、Apple製品ではなくAndroid端末を利用している方は、AirTagで追跡されるリスクが低いと言えます。
4-3. 約3日親機と離れると音が鳴る
AirTagは約3日親機と離れると、警告音を発します。
この警告音が鳴ったら、他人のAirTagがそばにあることが分かります。
ただし、警告音は約60デシベルとなっており、あまり大きくありません。
※以下の動画では、airtagの真横に置いた状態で約70デシベルとなっています。
静かな場所なら気付けますが、人の多い屋外や騒がしい場所では、意識しないと聞き取れないレベルです。
加えて、約15秒で鳴りやんでしまうため、聞き逃してしまう可能性もあるでしょう。
なお、鳴り止んだ後も、数時間おきに同様の警告音が鳴る仕組みになっています。
5. AirTagの使い方に関するよくある質問
ここからは、AirTagに関するよくある質問にお答えします。
Androidユーザーでも使えますか?
AndroidをAirTagの親機にすることはできません。
AirTagはiPhoneユーザー向けのアイテムとなっています。
なお、お財布携帯機能付きのAndroidであれば、拾った場合に連絡先情報を確認することが可能です。
子供の見守りや迷子対策に使えますか?
AirTagには、ストーカーなどの悪用対策が施されているため、人の追跡用途には向いていません。
その為、子供の見守りや迷子対策、浮気対策に利用するのは難しいでしょう。
急に音が鳴ることはありますか?
3日間親機と離れた場合などは警告音が鳴りますが、普通に使っていれば急に音が鳴ることはありません。
知らないAirTagが自分の持ち物に入っていたら、どうすればいいですか?
バッグの中など、自然に入ることが難しい場所で発見した場合は、電池を外してAirTagの電源をオフにしましょう。
他人が故意に入れたことが考えられる場合は、自分で連絡を取るとトラブルにつながるため、交番など警察に届けて対処してもらうことをおすすめします。
AirTagの電池の抜くにはどうすればいいですか?
アップルのロゴマークがある金属部分を半時計回しに回すと、カバーが外れます。
中にボタン電池が入っているので、それを抜けば大丈夫です。
AirTagを他人に譲ることはできますか?
AirTagを他人に譲ることも可能です。
その場合は、親機とのペアリングを解除したうえで相手に渡してください。
ペアリングを解除しない状態で譲ると、アクティベーションロックが掛かっているため、他の人には利用できません。
サイフに入れても邪魔になりませんか?
AirTagは500円硬貨より少し大きいサイズですので、財布にも入ります。
厚さは8ミリなので、小さいサイズの財布だと少し邪魔になる可能性があります。
6. AirTagの使い方まとめ
最後に、当記事の内容をまとめます。
- AirTagはなくしたものを探す際に便利なアイテム。
- iPhone11以降の端末を利用すれば、AirTagの位置をより正確に把握できる。
- 遠くにあるAirTagは、スマホの地図で位置情報を確認できる。
- 悪用されないように、AirTagにはセキュリティ対策が施されている。
持ち物を紛失してしまわないか不安な方は、AirTagをご活用ください。
7. AirTagはどこで買える?価格・購入先情報
AirTagの価格は3,800円(税込)です。
12,800円(税込)の4個セットもあり、その場合は1個あたり3,200円となります。
また、AirTagはApple Storeや家電量販店で購入可能です。
通販なら、Apple公式通販(Apple Storeアプリ)やAmazon、家電量販店通販を利用してください。
なお、通販サイトのうち楽天では、AirTag本体の販売は確認されていません。
店頭・通販に関わらず、AirTagを購入するならAppleが最も早いです。
2021年6月1日現在、店頭では即日受け取り可能となっており、通販で注文した場合でも最長約1ヶ月で到着します。
※実際にApple Store通販で購入した場合、3日で発送されました。
公式以外の通販サイトに関しては、現在入荷未定の状態となっているため、なるべく早く欲しい場合は、Apple Store通販一択でしょう。
8. AirTag 商品情報
商品名 | AirTag(エアタグ) |
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メーカー | Apple |
価格 | 1個3,800円(税込)/4個セット 12800円(税込) |
サイズ/重量 | 直径:31.9mm 厚さ:8mm/11g |
電池種類 | コイン電池 CR2032 |
電池の持ち | 約1年 |
耐水性脳 | 最大水深1メートルで最大30分間 |
参考文献
- AirTag - Apple(日本). Apple Inc.https://www.apple.com/jp/airtag/
- 世界 40 カ国、主要 OS・機種シェア状況 【2020 年 11 月】~多言語 Web プロモーションにシェア状況データを活用する~. アウンコンサルティング株式会社.https://www.auncon.co.jp/corporate/2020/1117.pdf
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