上級者直伝!エクセルでのべき乗(二乗・三乗)計算方法と表記の仕方

エクセル 二乗 エクセル
「二乗や三乗ってエクセルでどうやって打てばいいの?」
「べき乗の計算はエクセルでできないの?」

面積などを求める際に使う「べき乗」をエクセルで入力したいとき、指数をどのように打てばいいか分かりますか?
また、べき乗の計算の方法が分からず困っていませんか?

エクセルでは四則演算でも関数でもべき乗や平方根の計算ができます。

ここではべき乗の表記の仕方から計算方法まで解説しています。
さらに、結果をキレイに表示させるための調整方法までご紹介しますよ。

この記事を読んで、皆さんが簡単にエクセルでのべき乗をできるようになれば幸いです!

1.エクセルで二乗を表記するには?

数値の2乗をエクセルで入力する場合、左上の小さな数字は素直に打っていては入力できません。
左上の小さな数字は「指数」と呼びますが、これを入力したい場合は書式設定を行う必要があります。

具体的には指数は書式設定の「上付き」で行います。
ただこれにはさらにひと手間必要となります。

まずは実際に5の2乗を表す「52」をエクセルで入力してみましょう。

セルに数値(5)と指数(2)を入力したところ、セルの右に「52」が寄って表示されたと思います。
これは「エクセルが入力された文字が数値だと認識している」からです。
エクセル 二乗

このまま「2」だけを選択して書式設定を行っても上図の「52」に戻ります。
書式設定で文字飾りの「上付き」を行う場合は、セルの表示形式が「文字列」でなければ適用されません。

表示形式とは対象のセルがどのような種類のデータを保持し、どのように表示したいかを決める設定です。
確認方法は以下の手順で行えます。

①対象セルを選択し右クリックでセルの書式設定を開きます。
②左端のタブの「表示形式」を選択すると、以下の図のように形式の分類が表示されます。
エクセル 二乗

指定をしていなければ「標準」が選択されています。
これはエクセルが入力されたデータを自動認識する設定です。
エクセルの自動設定では困る今回の2乗を表示したいような場合、この表示形式を設定し直す必要があります。

今回は指数を表記したいため、先ほども言いましたが「書式設定で文字飾りの「上付き」を行う場合は、セルの表示形式が「文字列」でなければ表示されません」。

セルの表示形式に「文字列」を指定すると「52」が文字列として認識され、右側ではなく左側に寄ります。
エクセル 二乗

表示形式に「文字列」を指定する場合、セルの書式設定からだけではなく入力する数値や記号の先頭に「’」(シングルクオーテーション)を打つことで、それに続く文字は「文字列」として認識されます。

ただセルの書式設定から表示形式を文字列にするのと、シングルクオーテーションで文字列と認識させるのでは表示に違いが発生します。

以下の図を見てください。
3行目はセルの書式設定から表示形式を「文字列」にし、4行目は「’52」とシングルクオーテーションを先頭に打っています。
エクセル 二乗

4行目の左上に緑色の三角が表示されていますね。
これはセルの表示がエクセルの認識と異なっているというエラーです。
エクセル 二乗

放っておいてもデータに影響はありませんが、気になる場合は「エラーを無視する」を選択しましょう。
そうすると緑色の三角は消え、3行目と同じ表示になります。
エクセル 二乗

それでは表示形式の設定やエラーを踏まえ、次の手順で「52」を表示してみましょう。

①先頭にシングルクオーテーションを打った「’52」を入力します。
②エラーはそのままで「2」だけを選択し、セルの書式設定を開きます。
③「フォント」タブのみ表示されていますので、文字飾りの「上付き」にチェックをいれて「OK」を押下します。
エクセル 二乗

④以下の図のようにエラーが出ているものの「52」が表示されます。
エクセル 二乗

⑤セルのエラーをとる場合は、エラーを無視してください。
エクセル 二乗

ちなみに表示形式を最初に文字列にしていた場合でも、④の時点でエラーが発生します。
そのため上記のようにまずはシングルクオーテーション方式で入力するほうが、多少は手間を省けるでしょう。

2.べき乗を計算する3つの方法

エクセルでべき乗を行なう場合、「5×5×5」というふうに数値を乗算していく方法以外に3つの方法があります。
1つ目はべき乗の算術演算子を使う方法、2つ目は関数を使用して入力する方法、そして平方根の場合のみ、2つ目と別に関数が用意されています。

これら3つを確認し、よりよい方法で計算を行ってください。

2-1.演算子を使って計算する方法

二乗や三乗など数値にべき乗をする場合、「^」(キャレット)という演算子を使用します。

つまり3の2乗は、「=3^2」と表します。
エクセル 二乗

もちろんセルを指定することも可能です。
A1の3乗は以下のように表します。
エクセル 二乗

2-2.POWER関数を使って計算する方法

べき乗はPOWER関数を使用して計算することも可能です。
POWER関数は以下のように書きます。

=POWER(数値, 指数)

実際にエクセルで「5の3乗」をこの関数を使って計算してみましょう。

▼2行目の演算子を使った計算と同じ結果になりました。※A列にB列の式が入っています。
エクセル 二乗

たとえば平方根なら指数に「1/2」、立方根なら「1/3」を入力するとPOWER関数で計算することができます。

2-3.SQRT関数を使って計算する方法

平方根(√)を計算する場合、SQRT関数(スクエア関数)を使用することもできます。
SQRT関数は以下のように書きます。

=SQRT(数値)

エクセルで「√16」をこの関数を使用して計算すると以下のようになります。

▼2行目のPOWER関数を使った計算と同じ結果になりました。※A列にB列の式が入っています。
エクセル 二乗

3.計算結果を調整する

「べき乗計算をしていたら電卓とエクセルで結果が違ってしまう」というような場合の対処法を最後に解説します。

これはべき乗の計算というよりは、電卓とエクセルの表示の仕方が異なることが原因です。
電卓とエクセルで結果が異なる場合、多くが小数点を含むような計算でしょう。

たとえば「177.73^3」を計算すると電卓では「5614126.86891」となりますが、エクセルでは「5614126.869」です。
ここで差異が生じていますね。

では計算を簡単にして「1÷7」を計算しましょう。
電卓では「0.14285714285」と結果が出ましたが、エクセルでは「0.142857143」と表示されました。
上記の例のべき乗計算と同じく小数点以下の数値に差が出ています。

これは電卓では数値を表示できる最大まで表示し以後は切り捨てているのに対し、エクセルではエクセルが自動的に表示桁数を調整し、最後の桁を切り上げているからです。

このまま計算していくと大幅なずれになっていきます。
この場合どちらかに合わせる必要がありますが、ここではエクセルの計算結果を調整して合わせる方法を紹介します。

エクセルは自動調整するからといって、表示された以降の数値を持っていないわけではありません。
「0.142857143」以降の数値を持っていて、表示する桁数に合わせて切り上げをしているのです。

つまり、エクセルも電卓と同じ桁数まで表示できれば問題ありません。

エクセルの「ホーム」タブにある少数桁数を調整するボタンを押せば、桁数を調整できます。
ただし桁の最後は切り上げとなります。

▼小数点以下の桁数を増やす。右隣は桁数を減らす。
エクセル 二乗

また関数を使用する方法もあります。
関数であれば切り捨ても可能です。
ROUNDUP関数で切り上げ、ROUNDDOWN関数で切り捨てを行ないます。

使い方はどちらも「=ROUNDUP[DOWN](数値または計算式, 桁数)」です。

では上記を組み合わせて以下の手順でエクセルの計算結果を調整しましょう。

①電卓では「0.14285714285」、エクセルでは「0.142857143」の場合、小数点以下の表示桁数が異なります。
電卓では11桁、エクセルでは9桁です。そのためまずはエクセルで小数点以下桁数を11桁にします。
「ホーム」タブの「小数点以下の表示桁数を増やす」ボタン(上図の赤枠のボタン)を押して表示桁数を増やします。
エクセル 二乗

②最後の桁が切り上げられて電卓と異なっているため、ROUNDDOWN関数で切り捨てます。※A列にB列の式が入っています。
エクセル 二乗

これで計算結果が電卓と揃いました。計算を続ける場合はこの数値を使用しましょう。

このようにべき乗計算だけでなく、電卓とエクセルの計算結果の違いが起こる場合は、計算の数値間違い以外に表示桁数や切り上げ・切り捨てなどエクセルのデータの自動調整について確認しましょう。

4.まとめ

指数の入力方法や計算方法は理解いただけたでしょうか?
エクセルで計算を行うのは便利ですが、使い慣れていないと計算したいときに戸惑ってしまいますよね。

上記で紹介したことを実践していただければ、べき乗も平方根も立方根も難なく使いこなせるでしょう。
関数や設定を駆使して、作業をもっと素早く間違いないように進めましょう。

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